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書体と色のユニバーサルデザイン

  • 執筆者の写真: precisecolor
    precisecolor
  • 2019年3月6日
  • 読了時間: 2分

先日テレビのニュース番組で「UD書体」の特集をしていました。

UDとは、ユニバーサルデザインのことで、

「ユニバーサル」=「普遍的な、全体の」という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢、性別、国籍、能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人にわかりやすく、できるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。


UD書体とは、

「文字のかたちがわかりやすいこと」

「文章が読みやすいこと」

「読みまちがえにくいこと」

この3つのコンセプトから開発され、視認性(目で見たときの確認のしやすさ)とデザイン性が合わさった書体のこと。

UD書体の一つ「UDデジタル教科書体」を見ると、確かに見やすく読みやすいです。

パソコンによくあるフォント、明朝体は横画が細く、読む環境によっては横画が見えにくく、ゴシック体は例えば「道」という漢字のシンニョウへんが縦まっすぐになっていて書き方がわかりにくい。でも、UDデジタル教科書体は、横画も縦画と同じ太さ。シンニョウへんも書き方がちゃんとわかります。

パソコンやタブレットPCで授業を行う場合は、このUD書体だととても読みやすいと思います。


そして、色にもユニバーサルデザインがあります。

昨年の12月から色彩検定協会(AFT)で、UC級という試験が始まりました。

UCとはUniversal Design of Color(色のユニバーサルデザイン)の略で、

「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」のこと。

様々な色覚特性によって色の見え方は違い、また、高齢になると白内障などにより視力が低下してきます。

例えば、駅の案内表示や機器の操作ボタンなど、色覚特性や高齢者にとっては見にくい色使いをしている場合があります。

今は海外の渡航者もどんどん増えていますので、すべての人々にわかりやすい、容易に意味や内容が理解できる色使いのデザインが求められています。

一度、まちの案内表示や身の回りの色使いに目を向けてみてください。

※UC級では、誰もが見やすい色使のデザインにするための知識と方法を勉強することができます。





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